購入前に確認したい項目のチェックリスト

物件を検討するときに大事なのは「買えるかどうか」より「運用し続けられるかどうか」です。当社が物件資料を確認するときの観点を、8つに分けてチェックリストにしました。

物件資料(物件概要書・レントロール・重要事項調査報告書など)と、管理会社や売主への質問で確認できる項目です。すべてが揃わなくても、どこが分かっていないかを把握するだけで、判断の精度は上がります。

1. 取得総額

物件価格だけでなく、買うのに必要なお金の合計で考えます。

  • 仲介手数料
  • 登記の費用(司法書士の報酬を含む)
  • 不動産取得税
  • 火災保険・地震保険の保険料
  • 購入直後に必要な修繕・設備交換

2. 家賃

今の家賃が、退去したあとも続くとは限りません。

  • 今の家賃(契約書・レントロールで確認)
  • 周辺の同じ広さ・築年の家賃相場
  • 退去後に再び募集するときに見込める家賃
  • 滞納の有無と、これまでの入居期間

3. 毎月・毎年の費用

家賃から差し引かれる費用を、すべて書き出します。

  • 管理費・修繕積立金(今後の値上げ予定も)
  • 賃貸管理の手数料
  • 固定資産税・都市計画税
  • 保険料

4. 修繕と設備

安い物件ほど、修繕費の影響が大きくなります。

  • 給湯器・エアコンの年式
  • 水回りの状態と交換の履歴
  • 雨漏り・漏水の履歴
  • 室内と建物全体の修繕の履歴
  • 管理組合の修繕計画と積立金の残高

5. 空室

「駅に近いから大丈夫」とは限りません。

  • その地域で借りる人は誰か(学生・単身の社会人・家族など)
  • 地方では駐車場があるか
  • 空室になった場合に見込む期間
  • 募集の条件(広告費・原状回復費の負担)

6. 管理会社

遠方の物件では、管理会社が運用の質を大きく左右します。

  • 入居者の募集をどう行うか
  • 修繕が必要なときの対応の早さと見積もり
  • 報告や連絡の体制
  • 賃貸管理の手数料と契約の内容

7. 保険と災害

補償の範囲と、地域のリスクを合わせて確認します。

  • 火災保険の補償内容(水災を含めるか)
  • 地震保険
  • ハザードマップ(洪水・土砂災害・津波など)
  • その地域の過去の災害

8. 出口(売却)

買う前に、売るときのことも考えておきます。

  • 同じエリア・築年の物件が売りに出ているか、売れているか
  • 次に買う人が融資を使えそうか
  • 再建築・接道・権利関係に問題がないか(専門家に確認)
  • 長く持った場合に価値を保てそうか

確認したあとにすること

分かった数字で、費用を差し引いたあとの収支と、修繕が重なった年の収支を計算します。分からなかった項目は、仲介会社や管理会社への質問リストにします。考え方は表面利回りと実質利回りの違い、修繕費を収支に入れて考えるでも説明しています。

当社の物件資料レビューでは、このチェックリストの観点で資料を確認し、確認できたこと・できなかったこと・追加で聞くべきことを整理してお渡しします。

当社の運用での経験も交えた元の記事は、noteで公開しています:買う前にここを見ないと危ない。少額不動産投資の購入前チェックポイント ↗

この記事は、不動産運用に関する一般的な情報の整理を目的としたもので、特定の物件の購入をすすめるものではありません。税務・法務・融資の判断は、専門家にご相談ください。